マスコミは“人材派遣”や“請負”について正しい報道を

◆差別的印象を与えるマスコミ報道

 ニュースや報道番組では、当該事件を発生させた人物が「派遣」で働いていると、必ず“派遣社員”と言う表現を使いますが、どうも毎回違和感を覚えます。他の人物の場合は、「会社員」とか「アルバイト」等の表現をしているのに、なぜ“派遣社員”と言うのでしょうか?
 派遣社員という表現を使うならば、“会社員”ではなく“営業社員”とか“建築作業員”とか“工場作業員”の表現に改めるべきです。現在でも約300万人以上の人が“派遣社員”として働いています。その方々に対して失礼な表現ではないかと思います。なぜなら、印象として「派遣社員だから罪を犯す」というような悪い先入観を与えかねないからです。正社員になりたくても仕事が無く、やむなく派遣として働いている人もいますし、大半の方が真面目に働いている人達なのですから。

◆派遣の仕組みをきちんと調査して報道を

 派遣の仕組みについても、誤った報道が目立ちます。例えば、派遣料金:2,000円で給与が1,500円とします。それをマスコミは“500円もピンハネをしている”と報道しますが、派遣会社はその500円の中で社会保険料(厚生年金保険等)や労働保険、交通費(各会社による)、有給休暇の負担等、その他の経費も含まれているのです。また、“社員寮に入居している社員から寮費が引かれ、手取り給与はこんなに少ない”とか、“前借りをしたから手取りが少ない”等々これらはどの会社でも同じだと思います。これらに関し、誇張した表現をしているマスコミに対して反省を求め、改めていくべきと考えます。