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2016.02.05

★2016年 厚生労働省が有期雇用(有期労働者)の『正社員転換・待遇改善実現プラン』を公表!

◆厚生労働省の計画・目標・取組

 この度、厚生労働省(職業安定局)は、今後5か年に亘る『正社員転換・待遇改善実現プラン』を公表(1/29日付)しました。その「概要(一部抜粋)」は、下記のとおりです。

1.【計画期間等】

 ・計画期間は、平成28年度(平成28年4月)~平成32年度(平成33年3月)の5か年とする。
 ・プランの着実かつ効果的な推進を図るため、プランの進捗状況を毎年把握・公表する。
 ・プランの中間年である平成30年度に、進捗状況等を踏まえ、必要に応じ、目標値等を見直す ほか、状況等の変化に対応し、目標値等を見直すこともあり得る。
 ・地域プラン(地域計画(仮称)。各都道府県労働局に設置されている本部において、平成28 年3月中に策定予定)は、本省のプランの内容も参考としつつ、産業構造など地域の実状等を考慮して、具体性かつ実効性のあるものとする。

2.【主な目標】

●不本意非正規
 ・不本意非正規雇用労働者の割合(全体平均):10%以下 (平成26年平均:18.1%)
●若者
・新規大学卒業者の正社員就職の割合:95% (平成27年3月卒:92.2%)
・新規高校卒業者の正社員就職の割合:96% (平成27年3月卒:94.1%)
●待遇改善
・正社員と非正規雇用労働者の賃金格差の縮小を図る。

3.【正社員転換等の取組目標・取組】及び【待遇改善の取組】

(1)派遣労働者
【目標】
 ・派遣社員の不本意非正規雇用労働者の割合:現状から半減(平成26年平均:41.8%)
 ・無期雇用派遣の増加:現状の比率から10%ポイント増 (平成24年:17.3% )
 ・紹介予定派遣の増加:全事業所の10%(平成25年度:全事業所数の7.6%)
【取組】
 ・改正労働者派遣法の円滑な施行
 ・経過措置期間中の専門26業務で働く方への相談対応
 ・労働契約申込みみなし制度の円滑な施行、紹介予定派遣の活用の促進、紛争防止措置の周知啓発等
【待遇改善の取組】
 ・労働者派遣法に基づく均衡待遇の推進
 ・諸外国の実態等を把握し、同一労働同一賃金の在り方について検討
 ・教育訓練、キャリアコンサルティングの実施等
 ・偽装請負などの違法派遣に対する厳正な行政指導、許可制の運用等
(2)有期契約労働者
【目標】
 ・契約社員の不本意非正規雇用労働者の割合:現状から半減(平成26年平均:34.4%)
 ・キャリアアップ助成金を活用して有期契約から正規雇用等に転換した労働者の数:15万人(平成28-32年度累計)(平成26年度:7,225人)
【取組】
 ・無期労働契約への転換ルール、雇止め法理の周知等
 ・助成金を活用した有期契約労働者の無期転換等の促進
【待遇改善の取組】
 ・労働契約法第20条の趣旨及び規定内容について、周知徹底の強化や関連する判例の必要な情報収集
(3)短時間労働者
【目標】
 ・正社員へ転換した短時間労働者の数:500万人(平成28-32年度累計) (現状:1年につき70万人(推計))
 ・短時間(勤務時間限定)正社員制度を導入している 事業所の割合:29% (平成26年10月現在:14.8%)
【取組】
 ・パートタイム労働法に基づく正社員転換措置の 好事例の収集等
【待遇改善の取組】
 ・パートタイム労働法の履行確保
 ・雇用管理改善に向けた企業の自主的な取組の促進、職務分析・職務評価の導入支援・普及促進
 ・総合的な情報提供の実施
【ご参照】
◆『正社員転換・待遇改善実現プラン(概要)』厚生労働省
 URL http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11651000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu-Kikakuka/0000110905.pdf